国ごとのキャロム情報


 

世界のキャロムシーン

 

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インドのキャロム

インドのキャロムの歴史

 

 インドのキャロムの歴史は、18世紀にまで遡ります。確証があるわけではありませんが、このゲームはインド亜大陸で生まれたと考えられています。

古代、マハーラージャは宮殿でこのゲームをプレイしていました。表面がガラス製のキャロムボードが、現在でもパティアーラの宮殿に残されています。

第一次世界大戦後、このゲームの人気が高まり、19世紀初頭には、さまざまな州で競技会が主催されています。かつては単純な娯楽ゲームとして扱われていましたが、現在ではインドだけで約2,000万人がプレイしています。

 

キャロムはインドでは人気の室内ゲームだったのですが、バドミントン、ホッケー、ポロと同様、西洋ではほとんど知られていませんでした。しかし、時代の変化により、現在ではキャロムは西欧諸国でも大きな支持を得ています。

このゲームは日を追うごとに世界中で絶大な人気を博して、現在では約50か国でプレイされています。

このゲームは国際キャロム連盟(ICF)によって管理、監督されています。

 

婦女子だけに限らず、競技レベルでプレイされています。このゲームには、接触する角度の巧さ、神経を完璧にコントロールする知識が必要で、それは主に幾何学と物理学に基づくものです。また、深い集中力と技術力も求められます。

 

インドでは、全インドキャロム連盟(AICF)によって管理・推進されていて、連盟に加盟する約48の組織(30の州協会と18の団体)が、数百の地区協会や団体と事務局のネットワークを通じて、国内のキャロム活動を監督しています。

連盟はインド政府と州政府によって組織されており、これまでに117の全国選手権大会、その他の多くのトーナメントを主催してきました。

インドにおいてキャロムは、他の競技と同等に扱われていて、政府はキャロム全国選手権大会に補助金を割り当てています。

1991年に政府は政府機関におけるスポーツ枠での採用を目的に、キャロムをリストに加えました。

その結果、キャロムの選手たちが、官庁や公営企業にスポーツ枠で採用されるようになりました。

また、学生はこの競技をすることで、州政府が後援するさまざまな大学の学位取得コースに入学することができます。

1996年にはインド・スクール・ゲーム連盟(SCFI)はこのゲームを認定しました。

インドオリンピック委員会(IOA)もこのゲームを認定しています。

 

1930年頃、チェンナイ、コルカタ、デリー、アラーハーバードなどの都市で、キャロム競技会がスタートしました。

「アルモラ・ユニオン・キャロムクラブ」は1932年に設立され、その会長はライ・バハードゥルH.K.・ガンゴラでした。

連盟が設立されるずっと前、ゲームのルールは地域ごとに異なりました。この時代に使用されたボードは形状や大きさもさまざまでした。多くのキャロムボードには、ビリヤードのようにボードのフレームの内側にポケットがありました。

西ベンガル州やビハール州などでは、三角ポケットのボードがありました。ボードサイズは32インチから54インチまでとさまざまで、クイーンなしの黒と白それぞれ12枚のキャロメンで行われました。

その後、クイーン1枚を加え、25枚に増えましたが、キャロメンの重量とサイズは統制されませんでした。

場所ごとに異なるポイントルールが適用されていました。形状、サイズ、重量が異なり、プラスチック、エボナイト、バルカナイトなどの素材のストライカーが使用されていました。

象牙製ストライカーをエリート層が使っていましたが、連盟によって一定のルールが策定されると禁止されました。

 

※[訳注]ライ・バハドゥールとは、イギリス統治時代に、帝国への忠実な奉仕、または公共の福祉行為を行った個人に与えられた名誉称号。

 

インディア・ネットゾーンの記事を翻訳

https://www.indianetzone.com/58/history_carrom_india.htm

 

・オールドデリーの活気あるナイトライフ、キャロムクラブの掟 2017年8月8日

https://www.hindustantimes.com/delhi-news/carrom-clubs-rule-old-delhi-s-pulsating-nightlife/story-sedainG6Px2Jq0g4hb466I.html

翻訳文

 

・ストライカーとクイーン・ルール王国 2019年1月6日

https://timesofindia.indiatimes.com/city/ahmedabad/striker-queen-rule-the-royal-state/articleshow/67400785.cms

翻訳文

 

・キャロムのすべて 2020年7月13日

https://gambol.in/blogs/news/everything-about-carrom

翻訳文

 

・ムンバイのキャロムクラブ 2021年6月8日

https://homegrown.co.in/homegrown-explore/inside-the-gritty-world-of-mumbais-underground-carrom-clubs

翻訳文

 

・インドのキャロムボード・ブランド11選 2022年9月28日

https://cashkaro.com/blog/best-carrom-board-brands-complete-guide-with-price-ranges/86325

翻訳文

 

・インドのキャロムボードにはどんな種類があるのか? 知っておくべきこと 2023年5月1日

https://www.mpl.live/blog/types-of-carrom-board/

翻訳文

 

キャロムボードの製造工程がわかる動画

 

・synco(シンコ)
https://youtu.be/Xe2G6JjtH-w?si=75orgc2OzpvyYoWB

 

・Amazing Process of Making Indian Carrom Board (驚くべきインドのキャロムボードの製造工程)

https://youtu.be/jbtp2YsZUI8?si=VUp4EsDlopUh3NbT

 

・Amazing Process of Making Carrom Board(驚くべきキャロムボードの製造工程)

https://youtu.be/yAE_sxd7-6M?si=a786oNguYsF2lu1z

 

 

キャロムクラブの様子がわかる動画

 

・A Peek into Delhi’s Carrom clubs(デリーのキャロムクラブを覗いてみよう)

https://youtu.be/FHWi9m662EY?si=t3JWcmkgBrM2Nk9Q

 


 パキスタンのダブ

 

パキスタンの巨大キャロムのことをパキスタン最大都市カラチでは「ダブ(Dabbu/Daboo)」、パンジャーブでは「ファツ(Fattu )」と呼ばれ、ボードサイズは一辺が5.5フィート(約167.64センチ)で、輪状のストライカーも大きいことも特徴です。専門のダブ・クラブで遊ばれています。

 

ベイシックなルールはインドのキャロムと同じです。

他にポケットに入れたパック(どちらの色でも1個1点)、クイーン(10点)として、累計で100点に達したプレイヤーが勝利するポイント制ルールでも遊ばれているそうです。

 

タブに関する動画
https://youtu.be/lsCCnOP-V1U?si=tyqw9sVOvyXCcteC

 

ダブ・クラブより

 

クリケット(Cricket)は、女子チームやクリケット委員会にとんでもない悪党がいても、依然として「紳士のゲーム」と呼ばれているわけだが、常連客の階級や文化をまったく気にしないゲームは他にもある。地味ながら、とても面白いダブ(Dabbu)について紹介したい。

 

煙が充満する小さな部屋、大きなベニヤ板、そして街頭犯罪者、失業中の若者、役立たずの居候、低賃金労働者階級の人々を想像して欲しい。これが現代のカラチ(Karachi/パキスタン最大の都市)の都市生活には欠かせない、この室内ゲームの舞台である。

スラム街に住む大多数の成人男性にとって、ダブは最も安価な娯楽で、日常生活には欠かせないものとなっている。

「ダブ」という言葉の語源は不明だが、このゲームをプレイする巨大な木製ボードがヒントになるかもしれない。いずれにせよ、このゲームの名称は、ギリダンダ(Gilli-danda)やクリケット(Cricket)、ホッケー(Hockey)よりも魅力的でキャッチーだ。

 

※[訳注]ギリダンダとは、「ギリ」と呼ばれる木片を地面に置いて、それを「ダンダ」と呼ばれるバットで打って空中に跳ね上げ、さらにもう一度ダンダで打って飛ばして、その飛距離で勝敗を決める遊び。クリケットのルーツとも言われる。

 

ダブの達人たちにとって、ダブは魂の保養となる活動であると同時に、応援してくれる観客のため、社会問題について声を上げるプラットフォームでもあるのだ。カトリーナ・カイフ(Katrina Kaif/インド出身の女優)の絶世の美貌から、IPL(Indian Premier League/インドのクリケットプロリーグ)の試合におけるチアリーダーのダンス、ジェーブドのニハリ(Nihari/インド亜大陸のシチュー)に至るまで、ダブをしながらあらゆる重要事項が徹底的に議論される。政治や社会問題を学ぶ場でもあるのだ。ダブの周囲にいれば、引っ越してきた隣人のことから、米国が適用する世界的な政策についてだって知ることができる。またダブ・クラブは総会が開かれる場所としても使われていて、政治団体が労働者や活動家をリクルートしようと、会場に出没することもある。

 

元々ダブは、子供たちに愛好されている健全なゲームで、キャロムの亜種である。クイーンはダブ・プレイヤーの最終ターゲットであることに変わりないが、キャロムと異なり、ダブの盤面にはクイーンが1枚ではなく3枚ある。一人の女性を巡り死闘が繰り広げられた人類の歴史を考えれば、一度に3枚のクイーンをポケットに入れるというのは、ダブ・プレイヤーが勇敢であることの証だ。

このゲームで最も難しいのは、自分の全てのコマをストライクする前に、先にクイーンを沈めておかなければならないことだ。それ以外、ダブのルールはキャロムとさほど変わらない。比較的ルールが緩やかなので、プレイヤーは余計な制限を受けることなく実力が発揮できる。キャロムでは座ってプレイしなければならないが、ダブは立ってプレイする。快適さを求めて木製スツールに座ることもできるが、そのような軟弱さはダブ本来の精神に反している。キャロムと同じように、摩擦を減らしゲームをスピードアップさせるため、ボード上にはたくさんの粉が撒かれる。これはベストを着たプレイヤーから滴り落ちる汗によっても促進される。

 

ダブの達人が放つすべてのショットには、原則として俗語が添えられ、通常、攻撃的な罵声はプレイヤーと観客の双方にとって不可欠なエネルギー・ブースターとなる。凧揚げの際に「ボ・カタ(Bo kata)」と唱えるように、ダブの完璧なショットには「イェ・マラ(Ye Mara)」と唱えられる。

フリースタイルのレスラーのように、真のダブの達人は、手、足、そして全身を使ってゲームを操る。肉体と精神の調和が求められるダブは、手玉の代わりにストライカー(goti/ゴティと呼ばれる)を打ち込む、貧乏人のためのビリヤードのようなもの。室内ゲームでありながら、青空の下でプレイされることもあり、最近のトレンドでは、20人対20人でダブをプレイしている。また、テニスのようにシングルスでもダブルスでもプレイできる。シングルスではプレイヤーは互いに向かい合って座るが、ダブルスではプレイヤーはボードのすべての側面を占有する。

 

ダブ・クラブに向かう途中、グトゥカー(gutka)のアウトレットやパーン(paan)ショップに立ち寄って、ゲームのスリルと喜びを高めよう。パーンやグトゥカーを噛む人には、街を真っ赤に染める権利がある一方で、ダブ・クラブの壁や床は抽象的なデザインのアートギャラリーとなっている。

 

※[訳注]グトゥカーは粉っぽい細粒状で、下唇と歯茎の間や舌の裏側に入れておいて味わう嗜好品。パーンはキンマの葉にビンロウの実の他、スパイス、シュガー、ココナッツパウダーなどを包んだ嗜好品。

 

このゲームの人気は、大都市のさまざまな地域で年間を通じて開催されるダブ・トーナメントの数で判断できる。かつて私は「オール・ランディコランギ・ダブ・トーナメント(All Landhi-Korangi Dabbu Tournament)」という、市内各地から一流ダブ・プレイヤーが参加する大型イベントに出場したことがある。

 

※[訳注]ランディとコランギは、パキスタンのカラチ市東部にある行政区。

 

ダブは、日常生活に余裕のない麻薬中毒者たちが広く楽しむ、人類史上唯一のゲームという特徴を持っているのかもしれない。食料品販売者、荷役労働者、児童労働者、物乞いのプロなど、人々は長い一日の終わりに、ダブ・クラブのベンチに涼しい休憩場所を見つけ、日当から数ルピーを費やしては勝利を求めて打ち込んでいるのだ。

 

ザ・エクスプレス・トリビューン 2010年6月27日の記事を翻訳

https://tribune.com.pk/story/23467/from-the-dabbu-club

 


ネパールのキャロム 

 

ポカラでクリスマスの間、兄と私はぐらつく螺旋階段を昇ったところにあるバー・バビロンに寝酒を飲みに行きました。私たちはエベレストビールとグラス2つを注文して、期待に胸を膨らませながらテーブルに座りました。昨晩、私たちはかなり遅い時間にこのバーに偶然入り、何人かの常連客が赤と白のディスクが点在する1メートル四方の木製ボードに夢中になっているのに気づいたのです。

 

※[訳注]ポカラは、ネパール中部のガンダキ州の州都。

 

※[訳注]エベレストビールとは、1953年のエベレスト初登頂から50周年を記念して製造がはじまったネパールのビール。

 

以前にも一度、長い階段が延々と続くところにあった喫茶店で、これを見たことがありました。今夜は私たちがキャロムに挑戦する番でした。薄汚れたバーでビリヤードをプレイしていた私たちには、よくあるおはじきのバリエーションのようにも見えて興奮しました。

バーのオーナーは、私たちのテーブルに四角形のボードを置くと、「サドゥ(Saddhu)」と呼ばれるゲームのルールを説明してくれました。それはビリヤードやスヌーカーと非常に似ていて、4箇所あるポケットにディスクを沈めることが目的で、ストライカー(別名:白球)を沈めてしまうとファウルが与えられます。

 

私たちは、このゲームのコツを掴むのがいかに難しいかに驚きました。生意気にも、テクニックや手と目の調整なんて、すぐに慣れるもんだとなめていたのです。私たちのショットは荒々しく、必要とされる技術は、想像以上に繊細であることがわかりました。ゲームが終わりに近づくにつれ、私たちのショットはバーのオーナーの前で恥ずかしい思いをすることがなくなり、この新しいゲームの中毒性が私の血管を駆け巡るのを感じました。兄も同じように夢中になっているようでした。

 

カトマンズに戻って、家族との別れの後、私はキャロムを手に入れるというミッションに取りかかりました。バー・バビロンでの最初の夜、私は自分の腕前に自信がありました。それと同じぐらいキャロムを見つけることに自信を持っていました。

 

※[訳注]カトマンズは、バグマティ州にあるネパールの首都で最大の都市。

 

私は半日かけて、ニューロードとビシャール・バザール周辺の店を見て回りました。それから、バグ・バザールの方向を指で示され、交通量の多い道路や橋を渡ったりしました。

 

街で道を尋ねるときは、誰もが進んで助ける意識を持たなければならないことを学びました。

その日の私のお気に入りの経験は、文具店のオーナーにバグ・バザールの家具店を案内してもらったことです。到着して、スーツ姿の店員にキャロムはどこであるか尋ねると、彼はにこやかに、文房具店に行くことを勧めてくれたのです。私は家へ向かって引き返し、疲れ果て、途中で数人に助けを求めましたが、無駄でした。

 

翌日、私はロイヤルマウンテン・トラベルチームと合流して、どこへ行けば見つかるかを探してもらいました。私はジャータ通りにあるスポーツショップに案内されました。しばらく歩き回っていたので暖かくなっていましたが、スポーツショップには見当たりませんでした。もう諦めようと思った時、ある文具店の壁に立てかけられた木製ボードに気づきました。

24時間以上を経て、ゲームを購入するのが現実となるとは信じられませんでした。埃をかぶった本棚の前に立っている男性に、私が想定する値段に見合うかを尋ねました。その言葉が彼の口から出るやいなや、私のお金は彼の手に渡り、私は近くのタクシーの後部座席にボードを積み込んでいました。

私からのキャロム購入のアドバイスは、ジャタロードやアサン広場周辺の文房具店に行ってみることです。あとはトレッキングシューズを履き、同じ質問を何回も言えるようにしておくことです。

 

ニック・モンローの2013年1月30日のブログ記事を翻訳

https://royalmt.com.np/blog/carrom-board/

 

◎ネパールでのキャロム大会の動画

https://youtu.be/bjG_k8mJOQs?si=hkqTbFxc4ToChSW_

 

<ダブルスルール> ※動画からわかること

・54インチ(137センチ)のボードのポケットの下は引き出しになっている。

・フレームの四隅の上にはボトルが置かれ、ストロークに制限を与えている。プレイヤーは立ってプレイする。

・コイン数はインドと同じで白黒9枚ずつと赤クイーン1枚でアクリル製。セットアップはアウターサークル内であれば、白黒やクイーンの位置や形状も任意で、ブレイクする左隣のプレイヤーが配置を決定する。クイーンルール採用。

・自分の陣地であるベースラインより内側にあるコイン、ラインにかかっていても直接打つことができない。ただしクッションで狙うのはOK。

・ストライカーの配置はベースラインのどちらかに少しでも触れていれば良く、ほとんどは上の線にだけ触れる位置から打っている。端から打つ時もベースサークルを完全に覆う必要がない。1枚の同じストライカーを使い回している。

・ペアと相談したり、アドバイスしても良い。

・戦術的には、ブレイクショットで一気に崩すのではなく、少しずつ剥がすようにプレイしている。

・ストロークする前にベースラインではないところからストライカーをワンバウンドさせて調子を取っている。

・1ボードのスコアは記録せず、単純に勝ち負け。1ゲームは3ボード勝負。

 


スリランカとバングラディッシュのキャロム

 

キャロムはスリランカではすでにメジャーになっており、バングラデシュも急速に追いつこうとしている

 

「スリランカのどこへ行っても、どの家にもキャロムボードがあります」

スリランカ人のキャロムチームのマネージャーは、このスポーツは島国のどこでも行われていると話してくれました。大袈裟かどうかはさておき、スザンタ・フェルナンド氏は、皮肉の込めて次のように説明します。

「キャロムはいつでもどこでもプレイされています。たとえ家族に不幸が起こっても、家を訪ねると、3日目には家族がキャロムを遊んでいるのを見ることができるでしょう」

 

フェルナンド氏は、プネーのPYC・ヒンドゥージムカーナで開催された第8回キャロムICF カップのスリランカチームのマネージャーです。フェルナンド氏自身、2012年の世界チャンピオンであり、現在41歳でチーム最年長プレイヤーです。

「純粋に楽しいゲームなのですが、学校レベルのトーナメント、大学レベルのトーナメント、そして、全国ランキングを決めるトーナメントを実施することで、真剣勝負になっていきます」とフェルナンド氏は付け加えました。

 

スリランカのキャロム大会は、6歳以下のカテゴリーから始まります。

「私は代表チームに入る前、学校でプレイを始め、学校では真剣に競技が行われていました」と22歳のサヒード・ヒルミー氏は振り返ります。

 

スリランカキャロム連盟は資金繰りに苦労していますが、スリランカ陸軍と海軍から良い支援を受けています。

 

「キャロムのプロ選手として生きていくのは難しいですが、一度仕事に就くことができれば、このスポーツを続けていくことができます。陸軍と海軍は選手に仕事を与えてくれています」とフェルナンド氏は言います。

 

一方、バングラデシュでは

 

バングラデシュでは、キャロムはそれほど真剣なスポーツとは見なされず、どちらかというと娯楽スポーツです。

「キャロムはインドほど真剣にプレイされていません。インドではスポンサーがつきますが、バングラデシュではそうではありません」と、ICFカップに参加するために、友人のラヘマ・アクテル・チャディ氏と一緒にプネーに来ている25歳のサビマ・アクテルが説明してくれました。二人は2012年から競技としてのキャロムを始めました。

「娯楽だったスポーツが、突然真剣勝負になると、どう打つかにもっと集中するようになります」とサビマ氏は付け加えました。

 

ジガー・ヒンドーチャ ヒンドゥスタンタイムズ・プネー 2019年12月5日の記事を翻訳

https://www.hindustantimes.com/cities/carrom-has-sri-lanka-in-the-pocket-bangladesh-fast-catching-on/story-48vGHpg0MMllRYrQkdjoRN.html

 


ブータンのキャロム

 

ティンプーの楽しいこと

 

ブータン王国の首都・ティンプーについて多くの情報が得られます。「ティンプー観光でやるべきベスト10 のリスト」を見つけるのも簡単なことですが、皆さん、夜に地元の人たちとキャロムをプレイするという最も楽しいことを逃しています。

 

私たちはブムタン県からティンプーへ戻ると、幾分暑く感じました。夕食後、アイスクリームを探していると、プレイされているキャロムボードが並ぶ通りに迷い込みました。

若い男性グループが遊んでいました。私たち全員がキャロムをプレイして育ったこともあり、とても魅力的に見えました。私の家族が、女性プレイヤーがいないことに気づきました。「どうして?」と尋ねたのですが、誰も答えてはくれませんでした。

 

私たちはいくつかのゲームを見物して、テクニックやプレイについて会話していました。 それは私たちだけではありませんでした。いくつかのボードにはギャラリーやキビッツァーで混雑していました。インドでは、どのキャロムボードでも、求められていないアドバイスをするような人たち、つまり「キビッツァー」が集まるものです。

ブータンも例外ではありませんでした。もし私たちがゾンカ語を話せたら、きっと私たちも会話に参加していたことでしょう。

いつの間にか、私たちは1つのボードの戦略について詳細に話し合っていました。私たちは英語で会話していたのですが、プレイヤーたちは英語を話せなかったので、なんとか国際的なアドバンテージを与えずに済みました。

 

もし一晩、ティンプーに滞在するのであれば、このグループに参加して、一緒にキャロムをプレイして、楽しい時間を過ごされたらいかがでしょうか。

 

I.J.カンワラの2017年5月19日のブログ記事を翻訳

https://anotherglobaleater.wordpress.com/2017/05/19/a-fun-thing-about-thimphu/

 

◎ブータン・パロでのキャロムのプレイ動画

https://youtu.be/7m0ku1kyxi0?si=PZK3GUROKQpAYWwo

 


サウジアラビアのカイルム

 

伝統的ゲームのカイルムがラマダン期間中に湾岸で復活

 

アリ・アル・シャリフ(Ali al-Sharif)氏は、自身の楽曲『ケバブの匂い(The smell of Kebab)』の中で、カイルムは、オフェンス(攻撃)、ディフェンス(防御)、そして賢明な決断が必要なゲームであると表現しています。カイルムは、滑らかな木製ボードの上で、コマを指で弾いて動かします。


サウジアラビアのヒジャーズ地域で最も有名な伝統ゲームの1つであり、アラブ湾岸全域に広まっています。

古いゲームでありながら、特にラマダン期間中に需要が高まることから、その地位と価値は依然として保たれています。

 

※[訳注]アリ・アル・シャリフは、サウジアラビアのアーティスト。

※[訳注]ヒジャーズは、アラビア半島の紅海沿岸地方。

※[訳注]ラマダン期間中とは、ヒジュラ暦の第9番目の月のことで、ムスリム(イスラム教徒)はこの約1か月間に断食を行う。

 

インド起源であるにもかかわらず、このゲームはヒジャーズとアラビア湾岸で最も人気のあるゲームです。それは伝統であり、遺産の一部となっています。

 

人々が夜まで起きてゲームをプレイする時間が十分にあるラマダン期間中には、このゲームの人気が高まります。

人気店やカフェでは、カイルムボードをお客に提供します。

 

このゲームは、4つのコーナーに小さなポケットが付いた木製ボードで構成されています。

中心にサークルが描かれ、そこに白と黒のコインを集めて配置します。

このゲームは2人または 4人でプレイします。

プレイヤーは順番にストライカーを使って、コインをポケットに落としていきます。

カイルムは、主にラマダン期間中に、郊外の地域でプレイされる特別に人気のある面白いゲームです。

プレイヤーは足を組んで座ると、プレイヤーの技量は、目標を達成できるかどうかで測定されます。

赤コインは50ポイントなので、一番のターゲットとなるのです。

社会研究者のハリド・アル・アウフィ(Khaled al-Awfi)氏は、神聖なラマダン月になると、若者たちが昔の遊びに惹かれると、私たちのインタビューで答えています。

彼らは古典ゲームに具現化された過去の記憶とともに生きることを好みます。ラマダン期間は、孤独を促進しがちな現代の電子ゲームとは異なり、家族や友人を集めることのできる昔のゲームを復活させるのに役立っていると指摘します。

ハリド・アル・アウフィ氏は、カイルムは社会レベルで若者を助ける自発的なゲームであるとも述べています。カイルム・トーナメントは、近隣の人々が集まることで、団結と親睦を深める機会となっていて、個人と社会との関係性を発展させるのに役立っています。

 

ハッサン・アル・ジャベル アルアラビヤ・ニュース 2020年5月20日の記事を翻訳

https://english.alarabiya.net/life-style/art-and-culture/2017/05/29/Traditional-carrom-board-game-comes-back-to-life-in-the-Gulf-during-Ramadan

 

◎サウジアラビアのカイルムの大会の動画

https://youtu.be/-nUN5YkHW_s?si=5cC4V_WnAdPTHI81

 


アメリカのキャロム

 

アメリカのキャロムは、日曜学校の教師だったヘンリー・ハスケル(Henry Haskell)によって考案された、インドのキャロムの派生形です。ボードの構造がインドのキャロムとは異なり、特にポケットサイズが大きく、シューター(ストライカー)が他のコマと同じサイズです。アメリカのキャロムでは、キューを使ってプレイすることもでき、ボードにはチェッカー、チェス、その他のボードゲームのパターンがプリントされており、さまざまなゲームをプレイすることができるようになっています。 多くはクロキノールとしても機能します。

 

指で弾いて、キャロメン(コマ)をビリヤードと同じようにポケットに落とすことが目的です。指で弾かず、キューを使用することもできます。ポケットサイズが大きいため、ゲームに求められる戦略と技術力の難易度が下げられています。

 

また、インドのキャロムのキャロメンはディスク状なのに対して、アメリカのキャロメンはリング状であることも注目する特徴です。

 

キャロム社のサイトから、その歴史を知ることができます。

https://carrom.com/about/
翻訳文

 

◎キャロム社のコマーシャル動画

 

これは、すべての始まりとなったアメリカ製のオリジナルゲームボードです!

リバーシブルで多目的に使えるユニークな木製キャロム・ゲームボードで、100種類以上のクラシックなゲームの数々をご家庭でお楽しみ頂けます。

このテーブルゲームで最も人気のあるゲームは、キャロムとクロキノールですが、バックギャモン、プール、ビリヤード、リングアウト、ピン、チェッカー、チェス、その他にもたくさんあります。

携帯電話を片付けて、家族全員が楽しめる何かをやってみましょう!

 

https://youtu.be/w3BBDaqFrvQ?si=vD2y58wf9IPeBYyx

 

アメリカにおける1900年代初頭のキャロムシーン画像


 カナダのピシュノット

 

ピシュノットの歴史を少し振り返ってみましょう:

 

インドが発祥?

 

「ピシュノット」というゲームの正確な起源については、ほとんど解明されていません。カナダのケベック州でしか行われていなかったため、長い間ケベック州発祥のゲームだと信じられてきました。

 

しかし、オンタリオ州の熱烈なクロキノール・ファンが書いた『クロキノールブック』が出版されたことで、いくつかの手がかりを得ることができました。

 

※[訳注]『The Crokinole Book(クロキノールブック)』の著者は、Wayne Kelly(ウェイン・ケリー)で、ミスタークロキノールと自称。

第1版が1988年、第2版が1994年、第3版が2000年に出版されており、内容も版を重ねる毎に改訂されている。2016年5月に死去。

 

この本では「クロキノール」というゲームをイギリス系カナダ人が好んでいたことを明らかにしていますが、1920年代のシアーズのカタログの一部には、イギリス人が「キャロム」と呼ぶ、「ピシュノット」に似たゲームが掲載されています。

さらにネパールのカトマンズで「キャロム」プレイヤーを撮影した写真も掲載されています。

 

※[訳注]Sears(シアーズ)とは、現在ではアメリカ、カナダ、メキシコにある大手廉価量販店で、日本のイオンやイトーヨーカドーといったイメージに近いが、1920年頃は、大判総合カタログによる通信販売が業務形態であった。

 

国際ゲーム祭でポルトガルを訪れた際に、ようやく「キャロム」というゲームが、実はビルマ、ネパール、インドなどの主要なゲームのひとつであることを知りました。

 

キャロムのウェブサイトができたことで、私たちの知識は裏付けられたのです。

国際キャロム連盟(ICF)の事務局はインドにあります。

  

※[訳注]International Carrom Federation(国際キャロム連盟)は、1988年10月、インドのチェンナイに設立され、現在ではスイスのチューリッヒに本部が置かれている。

 

 

カナダのケベック州で人気のゲーム

 

「ピシュノット」はケベック州のほとんどの家庭でプレイされており、多くの地域では、フェスティバルやカーニバルなどのイベントにおいて、トーナメント形式で遊ばれてきました。

 

 

ルールについて

 

・このゲームのルールの概要を見ていきましょう:

 高さ75.5cmの脚の上に80cm×80cmの正方形のボードを置いて、ターンテープルのように回転させて遊ぶことができます。

 

・四隅にポケットがあり、これがプレイヤーのマトのようなもので、ゲームの目的は「シヤン(犬という意味でストライカーのこと)」と呼ばれる別のコマを使って「ダーム(貴婦人という意味で、パックのこと)」を穴に落とすことです。

 

・ゲームの進め方は、ビリヤードとよく似ています。ケベック州ビシュノット選手協会(AQJP)では、全員のプレイヤーが指で狙いますが、ケベック州の一部の地域では、キュー・スティックを使用しています。

 ガスベ半島(その他の地域)では、小型のビリヤード台を「キャロム」と呼んでいるのをご存知でしょうか?

 

・このゲームは2人(シングルス)か、4人が2人1組のチームを組んでパートナー同士が向かい合ってプレイします。

 

・ゲームは、12枚の緑色のパック、12枚の赤色のパック、パックを打つのに使う4枚のベージュ色(ナチュラルウッド)のストライカー、2枚の白または黒色のカウンター(5点と10点の価値があり、通常は上部の小さなドットの数で識別)から構成されています。

 

・ゲームに勝つには、プレイヤーは少なくとも31ポイントを蓄積する必要があり、引き分けの場合には追加ラウンドをプレイします。

 

ケベック州ピシュノット選手協会(AQJP)のサイトより翻訳

http://pichenottes.quebecjeux.org/fr/histoire.php

 

◎ピシュノット大会の動画

https://youtu.be/v2Ps_9Hk9Cw

 

 

カナダのオンタリオ州で「クロキノール」と呼ばれるゲームのことをケペック州では「ピシュノット」と呼んでいる。

どちらも「おはじき」という意味。

 

「キャロム」も「衝突させる」という意味の言葉である。

日本では、「カロム」も「クロキノール」のことも「闘球盤」という名称にしていたため、混乱を生んでしまっている。

 


メキシコのフィチャプール

 

カナダを経由してアメリカに伝わり、それが1950年代にメキシコ・ハリスコ州の州都であるグアダラハラに伝わりました。パックはドーナツ型で、彦根のカロムと同じように、各色12個ずつのパックをセンターサークルに沿って円状に配置してからゲームを開始します。2008年以降、メキシコではこのゲームを「フィチャプール」という名称で商品化しています。

 

◎メキシコのフィチャプールの解説動画

https://youtu.be/M79xnRizXTw?si=HWYkiAhPwuE-jOTo

 


ミャンマーのゼーコン

  

ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)の遊び方

 

ミャンマーでは賭博が禁止され、トランプもギャンブルに関連するということから、かつては違法だったこともあり、この国の伝統的な街頭ゲームは、ボールやカウンターを使ったものが多い。

この素晴らしい国を訪れ、出会ったゲームの中で、私が断然気に入ってしまったのが、ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)である。

 

コツさえ掴めばやみつきになる、競技性の高いゲームなのだ!

 

ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)とは?

 

ビリヤードは世界中で遊ばれているゲームだ。さまざまな国で、さまざまな系統のゲームがたくさんある。道具が異なっても基本コンセプトは似ている。

 

基本的には、相手より先にボールやカウンターをポケットに入れることで、より高いスコアを目指すというものである。

 

ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)は、隣国インド発祥の「キャロム」と呼ばれるゲームによく似ている。このゲームではキューもボールも使用しない。その代わりに重いストライカーを指で弾いて、カウンターに当て、ポケットに叩き込もうとする。

 

ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)は、しばしば「フィンガー・プール」とも呼ばれている。

 

 

プレイ方法

 

人数

 

2人または4人。

2人ゲームの場合は、対戦相手と向かい合わせに座る。

4人ゲーム(ダブルス)の場合は、チームメイトと向かい合わせに座り、時計回りに手番を交代していく。

 

用具

 

・正方形の平らなボードで、四隅にポケットがある。一般的には、幅74cm(29インチ)程度だが、ビリヤード台に近い長方形のタイプもある。ボードの高さは、床から60~70cmほど離すのが理想的だが、カジュアルに遊ぶのであれば、快適にプレイできれば良いので、それほど気にする必要はないだろう。

・ある色のカウンター9個+別の色のカウンター9個+特別な色のカウンター1個(クイーン)。この小さな円盤は、直径3cm前後で、木製かプラスチック製が多い。

・ストライカー 直径4cmほどの重いカウンターで、小さなカウンターをポケットに弾き飛ばすために使用する。

・パウダー/チョーク 摩擦を減らし、ストライカーやカウンターの滑りをよくするため、ボードにふりかける。

 

 

ルール

 

セットアップ

 

ボードの真ん中にカウンターを並べ、中央にクイーンのコマを置く。異なる色のカウンターが均等に配置された六角形を作る。すべてのカウンターは、ボードに描かれたサークルの線の内側に配置しなければならない。

 

ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)を何度かプレイしているうちに、真ん中に全てのコマを大体平均的になるようバラバラに配置することを覚えた。何度かプレイするのなら、貴重な時間を節約できる!

 

先攻の決め方

 

カウンターをそれぞれの色を1個、両手に分けて持つ。相手にどの色のカウンターがどちらの手にあるかを当てさせる。当てられたら相手にブレイクさせ、当たらなかったら自分が先にブレイクする。もしくは、コイントスで決める!

 

弾き方とプレイ

 

毎手番、ストライカーは自分に最も近い横線の上に配置しなおさなければならない。片方のラインだけにしか接触していなければファウルとなるため、両方のラインに接触していなければならない。ストライカーは、左右にある垂直線に接触してはいけない。また、各コーナーにある短い対角線の矢印にも接触してはならない。

 

ストライカーを弾くときは、前方向に一回の動作で行わなければならない。ストライカーの上を押して進路を誘導してはいけない。どの色のカウンターに当たっても構わないし、カウンターに当たらなくても構わない。

 

オープニング・ブレイクでは、ストライカーをラインからカウンターに向けて弾く。

 

交互にストライカーを弾いて、カウンターをポケットに入れるようにプレイする。

 

ビリヤードのように、最初にポケットに入ったカウンターでチームの色が決まる。例えば、このゲームで最初のカウンターをポケットに入れ、それが黄色だった場合、残りのラウンドは黄色のカウンターをポケットしていくことになり、対戦相手は一方の色になる。

 

ポケットに入れることができたら、自分の手番が続く。成功しなければ交代する。

 

ゲームの目的は、自分の色の全てのカウンターをポケットに入れたらクイーンに挑戦できる。クイーンをポケットに入れたら勝利!

 

ファウル

 

このゲームでのファウルは、以下の通り:

 

・ストライカーを正しく弾けていない。(ダブルヒット,引きずる,前方に弾けてない)

・相手のカウンターをポケットに入れる。

・クイーンを途中でポケットに入れる。

・ボードを動かしてしまう、または、カウンターを動かしてしまう。

ゲームのどの時点においても、ファウルした場合には、自分のカウンター1個をボードの中央に戻す。クイーンをポケットに入れるのが早すぎると、ゲーム終了で、そのラウンドは負けとなる。

 

なお、まだカウンターをポケットに入れていない状態でファウルした場合には、その後にポケットに入った段階で、カウンター1個をボードの中央に戻す。

 

ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)のバリエーション

 

街頭で遊ばれる多くのゲームと同様、ローカルルールがあり、ビルマ全土でたくさんのバリエーションルールに出くわした!

 

・番号カウンター

自分の色のカウンターをポケットに入れるゲームではなく、番号順にカウンターをポケットに入れていくゲームである。カウンターはすべて同じ色で、1から19までの番号が振られていて、ゲーム終了時に最も多くのカウンターをポケットに入れたプレイヤーが勝者となる。

 

また、サイコロを使って、振った出目と同じ番号カウンターを落とすというバリエーションも見たことがある!

 

・得点カウンター

それぞれの色には得点が割り当てられている。1色のカウンターは5点、もう1色は10点、クイーンは20点(30点の場合もある)の価値がある。クイーン以外は、いつでもポケットすることができる。

 

このゲームの良いところは、2人、3人、4人でプレイできることで、全員が別のチームになる!

 

ルールは同じで、最後に最も多くの得点を獲得することが目的。必ずしもポケットに入れたカウンターの数が多ければ勝てるとは限らない。もちろん、有利ではあるだろう!

 

・トランプを使う

私がミャンマーを訪れたとき、このゲームにトランプを使っている人はいなかった。しかし、トランプを使ったビルマ・ビリヤードがいくつかあるようだ。

恐らく、引いたカードと同じ番号のカウンターを落とすことができたら、そのカードを獲得するのだろう。

 

・クイーンルールのバリエーション

クイーンをポケットするタイミングについては、いくつかのバリエーションが存在する。先述したように、多くの人はクイーンを最後にポケットするカウンターとしてプレイしている。だが、クイーンを最後から2番目にポケットするルールで遊ぶ人もいる。

 

同様に、クイーンが "カバー"されている限り、どの時点でポケットしてもよいというルールでプレイする人もいる。つまり、クイーンの後に通常のカウンターをポケットしなければならない。

これらのバリエーションでは、クイーンは最後にポケットされるカウンターではないので、特定のラウンドで両方のプレイヤーがクイーンをポケットする必要があることを意味する。したがって、一方のプレイヤーがクイーンをポットしたら、もう一度中央に戻さなければならない。両プレイヤーがクイーンをポケットしたら、そのままポケットに入れたままにしておく。

 

・ペナルティのバリエーション

間違ってクイーンをポケットしてしまった場合は、ポケットしている駒をすべて戻して、そのままプレイを続行する。誰かが誤ってクイーンをポケットして、そのためにゲームをやり直したくない場合には、このルールは最適だろう!

 

相手のカウンターをポケットしても、ペナルティは受けずに、自分のカウンターを1つもボードに戻さなくてもよいというバージョンでプレイする人もいる。相手にカウンターをポケットされることは、アドバンテージであると見なされることが多い。

 

このように多くのバリエーションや適用の仕方があるので、楽しめるように自由にゲームをアレンジすることができる。好きに工夫して、オリジナルのルールを作って欲しい!

 

戦術、コツ、テクニック

 

遠くにあるカウンターよりも、自分のラインのすぐ近くにあるカウンターの方がポケットしやすい。だから、選択肢がある場合、自分に近いカウンターを狙おう。

相手のカウンターを自分のプレイラインの後ろに持っていこうとすると、戻すためにサイドを利用して跳ね返さなければならなくなるので、ポケットするのが難しくなる。

カウンターを弾くときは、シザース・グリップかストレート・グリップのどちらかを使うと良い。個人的な経験や、優れたプレイヤーを見ていると、ストレート・グリップの方がよりコントロールしやすく正確に打てるようだ。初心者にはこちらをお勧めする。シザース・グリップの方がより快適で、よりパワーを発揮できる人もいるだろう。ストライカーを弾く練習をしてみれば、どちらが自分に向いているかがわかるだろう。

コンセプトはシンプルだけど、ゼーコン(ビルマ・ビリヤード)は、マスターするのが難しいゲームだ!

私はバガンのOstello Bello Pool Hostelのスタッフと一緒にこのゲームを習った。

それ以来、私のお気に入りのゲームのひとつとなり、ミャンマーを訪れた一番の思い出となっている!

 

マットズ ネクスト ステップス 2020年8月3日の記事を翻訳

https://mattsnextsteps.com/how-to-play-burmese-billiards/

 

◎ゼーコンのプレイ動画

Burmese Checkers Air-Hockey Style(ビルマ・チェッカーズ・エアホッケー・スタイル)

https://youtu.be/vg5_FzgY0Yc?si=nuxbdVlo04gznnrZ

 


マレーシアのカロム

 

マレーシアのカロムのボードのポケットはフレームの内側にあるのが特徴で、これはインドの古いボードの形状を引き継いでいます。

そのため、インドの宗主国であったイギリスで流通するキャロムでも、時折この形状のボードを見かけます。

また、自陣にあるコインを直接打つことができないルールになっていて、これもインドで遊ばれていた古いルールで、日本のカロムでもダブルスにおける特別ルールとして踏襲されています。

独特なのは、赤色のクイーンは、ブレイクした後すぐにボード上から取り除かれて、その後のゲームには関係しなくなるところです。ですので、自分のコインを全て入れた方がゲームに勝利します。

 

2023年大蔵省カロムカーニバル大会 報告

 

日 時:2023年8月25,26,27日 午前9時開始

会 場:インスペン、カジャン、セランゴール州

出 場:グループA:SC,Bursa,MOF,LPPSA,JKDM,LHDNM

    グループB:JPPH,PIDM,KWAP,BSN,KWSP,BNM

規 則:マレーシアカロム

 

2023年大蔵省スポーツカーニバル大会を報告します。今回はマレーシア預金保険組合(PDIM)が大会を主催しました。12チームが参加して、AとBの2つのグループに分かれました。種目は、男子シングルス、女子シングルス、混合チームです。抽選は2023年8月22日に行っています。

 

今大会の試合形式は少し変わっていて、1セットマッチのみです。この形式は主催者側が長時間に及ぶ可能性のある試合のスケジュールを管理するために導入されました。チーム・マネージメント・ミーティングでは、それぞれが意見や見解を述べましたが、主催者側は依然としてこの形式でやることを主張した結果、全会一致で主催者の決定に従うことになりました。

 

グループステージはリーグ戦で行われ、上位2チームが準決勝に進みます。大会は2023年8月25日(金)から最終日の27日(日)までの3日間で、予定したスケジュールでスムーズに進行しています。

 

試合開始前に審判長であるマイ・キャロム・アカデミーのスハイザン氏が出場者に簡単な説明を行いました。試合中に誤解が生じないよう、そして何より試合が終始スムーズに進行するよう配慮されていました。いつものトーナメントと同じように、審判1人が1つのボードにつき、決勝戦では2人の審判がつきました。決勝戦は、感情や雰囲気が通常とは少し異なるため、より注意深く監視する必要があるのです。

 

司会はエン・アレックス氏が務めました。アレックス氏とマレーシア預金保険組合(PDIM)のハリム氏は、非常にプロフェッショナルな職務を遂行してくれました。同様に、マッチオフィシャルとしての彼らのチームも、初日から試合終了まで、非常に安定した職務を遂行しました。ホストであるマレーシア預金保険組合(PDIM)が主審に与えられた任務を完璧に遂行してくれたことを賞賛します。また、アレックス氏とハリム氏、そして彼らの指揮の下、試合を通して協力してくれた全てのチームに賞賛を送りたいと思います。

 

試合の公式結果:

優勝:KWSP

準優勝:BSN

第3位:LHDNMとJKDM

 

試合中に不測の事態を招くことがなかったのは、経験豊富な審判団が見事に職務を遂行してくれていたおかげです。

今回の試合は、QRコードを使った管理だけでなく、選手名やチーム名でオンラインで見られるという初めての試みは、とても良かったです。カマルディン氏に感謝します。私たちはカロムだけでなく、他のスポーツでも活用されることを望みます。

 

私たちマイ・キャロム・アカデミーは、この試合に関わったすべての人々、特に今回のホストであるマレーシア預金保険組合(PDIM)に感謝しています。

 

マレーシアカロム・コミュニティ、2023年9月24日のスハイザンムの記事を翻訳

http://karommalaysia.blogspot.com

 

◎マレーシアカロムの大会の動画

https://youtu.be/P449QRFEj84?si=eg3L0M3-E8fNLsD0

 


インドネシアのカランボル

 

タイムトラベラー・カランボル

 

ジャカルタのセネン地区でカランボルに興じる子供たち。

 

このカランボルは、余暇の時間潰しに最適である。

カランボルをはじめとするインドネシアの伝統ゲームは、誰も遊ばなくなり、絶滅の危機に瀕している。

伝統ゲームは現在、近代的なゲームに取って代わっている。

 

工場で大量生産される現代の子供向けゲームにより、子供たち自身の創造性が失われ、現代の一般的なゲームは一人だけでプレイされている。


 

フィールド大学の人類学者フィル・イクワン・アジャリ氏によると、様々な伝統ゲームには、連帯感や団結力の芽生え、他者への共感、自然への親しみ、スポーツマンシップの価値観を常に育む、現代のゲームでは得られない利点がかなり多くあるという。

 

ハサン・アル・ハブシー - detikNews 2012年3月26日の記事を翻訳

https://news.detik.com/foto-news/d-1876581/karambol-si-pengusir-waktu/1

 

 

カランボルのルール

 

カランボル(Karambol)はインドネシアの民俗ゲームとして、道端や人が集まる場所で見ることができます。

インドネシアの独立記念日である8月11日には、村々で大会が開催されているそうです。

カランボルをプレイしている動画を見ていると、以下のルールで遊ばれてることがわかります。

  

・4人でプレイしているが個人戦である。獲得したディスクの枚数を競う。

・ゲーム開始時、適当(ランダム)にディスクをタワー状に積んでセンターに置く。タワーが崩れるまで、一人のプレイヤーがブレイクを繰り返えす。

・一つの同じストライカーをプレイヤー全員で共有して使い回す。

・ベースライン、もしくは、その上に描かれたラインからストライカーを弾く。

・ストライカーをダイレクトにディスクに当ててはいけない。必ず、左右か正面のフレームにストライカーを最低でも一回はクッションさせなければならない。ストライカーがディクスに直接当たってしまった場合には、ペナルティとしてディスク1枚をセンターへ戻さなければならない。まだ獲得したディスクがなければ、借金として累積する。

・星印以外のどのディスクでもポケットに入れば、それを獲得して、さらに手番が継続する。

・星印(King / RAJA)のディスクをポケット入れたら、盤上にある任意のディスク2枚を取り除き、それを獲得してから、星印はセンターに戻して、さらに手番が継続する。中央にディスクがある場合には、その上に積む。

・ストライカーがポケットに入ったら、ペナルティとして、獲得しているディスク1枚をセンターに戻す。まだ獲得したディスクがなければ、借金として累積する。

 

 

◎カランボルのプレイ動画

 

https://youtu.be/hpUqbLDaVUQ?si=D_ogQmqTjhXHh3ek



チベットのジレン

 

ビリヤードを指でプレイしたことがありますか?

 

ジレン(Jiren)はチベットの伝統ゲームです。スヌーカーと似た遊び方をすることから「チベット・ビリヤード」とも呼ばれています。

2019年8月29日、チベット自治区シガツェ市ギャンツェ県出身のパサン・ツェリンさんが、第1回シガツェ市スポーツフェスティバルのジレン大会で他県や他地区の強豪を次々と敗って、スポーツフェスティバル初代チャンピオンに輝きました。

「ギャンツェ県の代表として、第1回シガツェ市スポーツフェスティバルのジレン大会に参加できたことをとても嬉しく思います。長年の経験を活かして、パフォーマンスを発揮することができました。しかし、対戦相手のパフォーマンスも悪くありませんでしたよ。 だからこそ、特に私はラッキーでした」とパサン・ツェリンさんは答えました。

これにより、ジレンと言う伝統ゲームは、ダイニングルームからさらに大きな舞台へと、そして娯楽から正式なスポーツ競技へと移行しました。現在では、すでに国の少数民族の種目リストに含まれたことで、より認知されるようになってきています。

正方形のゲームテーブルで、ジレンのプレイヤーは指(通常は人差し指)を使って、力を込めて、黒、白、または赤のコマを打ち、テーブル上にある4つのポケットの1つに落とします。これはビリヤードに似ている一方で、ビリヤードとは大きく異なる点があります。コマを打つときは、指の力の使い方がとても重要になります。力が強すぎると、コマは宙に浮いてしまいますし、力が弱すぎてもコマに届きません。小さなボードながら、とても楽しいのです。

ジレンの他にも、スポーツフェスティバルでは、チベット碁、ヤギャ、石運び、アーチェリーなどの特別で伝統的な種目が行われました。シガツェの農民や遊牧民は、スポーツフェスティバルに参加したことで、人生に対して前向きな姿勢を示しています。また人々の知的生活を豊かにし、健康の維持増進に対する情熱を高めています。

 

※[訳注]ヤギャ(Yagya)とは、護摩焚。

※[訳注]チベット碁は、日本の囲碁と似ている「密芒(ミマン)」と、西洋のダイヤモンドゲームのような「久棋(ジウキ)」という2つのタイプがある。

 

クリスタル・チャンTibet.cnの2019年9月3日の記事を翻訳

http://m.tibet.cn/de/culture/news/201909/t20190903_6676500.html

 

◎チベットのジレンのプレイ動画

https://youtu.be/YSPzHPQX2D4?si=5fxq_rfqgvPrMzEV

 


中国の康樂球(カンルーチョウ)

 

歴史

 

康樂球(カンルーチョウ)の起源はハッキリしませんが、キャロムが中国に広まったことから発展したという一つの説があり、中国で最も人気のある娯楽ゲームの一つでした。

1940年代、先に開国していた中国の一部地域に康樂球が導入されましたが、優雅ではなかったからなのか、普及には至りませんでした。

1950年代、中華人民共和国の成立後、ビリヤード場の閉鎖が相次いだため、ビリヤードに代わるゲームとして、康樂球が徐々に普及していきました。

康樂球は一時期ブームとなり、路地だけでなく、庶民の家の中庭や街角でも康樂球をする姿が見られたものです。政府機関にも設置され、宋慶齢や鄧華といった著名人もこのゲームをよく遊んでいたと伝えられています。

 

※[訳注]宋慶齢(そう・けいれい)は、孫文の妻であり、中華人民共和国の副主席。

※[訳注]鄧華(とう・か)は、中華人民共和国の軍人であり、建国功労者。

 

しかし、かつて康樂球は一部の人々によって賭博として遊ばれたため、社会的な評判が悪くなり、徐々に衰退していきました。

10年以上停滞すると、改革開放政策後の2007年に康樂球は復活したのですが、中国本土ではビリヤードが復活したこともあって、もはや一般的ではなくなり放置され、遊ぶ人も中高年が中心です。

康樂球は、中華民国時代にイギリスの植民地だった香港にも導入されており、徐々に人気のゲームとして発展していきました。グループによる康樂球大会が定期的に開催されています。

康樂球は腕の力でパックを打つため、肩や腕の筋肉が鍛えられ、長時間運動することで、肩や腰の関節の弛緩に一定の効果があると言われています。

 

用具

 

康樂球の台は正方形で四隅に丸いポケットがあり、その下に収納ボックスがついていて台は交差する木枠で支えられています。台の厚みは1インチ(2.54センチ)以上あり、胸に届く高さに調整することができます。

ボード表面のポケットのそばには4つの円が描かれていて、その円を結ぶ4本の線で正方形が作られ、中央には円が描かれています。

キュースティックは1メートル以上の長さがあり、一方の端は小指ほどの細さで、もう一方の端は親指ほどの太さになっています。

中国大陸では、パックは4色、もしくは模様が描かれていたり、中国象棋(シャンチー)の駒になっていたりして、扁平なパックがそれぞれ8個ずつ、計32個あり、指ほどの大きさで厚みがあります。香港では赤と緑のパックがそれぞれ16個ずつ、ストライカーとなる手球4個を含めると36個になります。

 

遊び方

 

康樂球は通常2人で遊びますが、数人からなる 2 チームで遊ぶこともできます。

2 チーム (または2人) のプレイヤーが向かい合って立ちます。プレイヤーは手球を持ち、その手球を使って相手のパックを打つことで、すべての相手のパックを先にポケットに入れたプレイヤーが勝者です。

パックを中央に集めて配置してから始めることも、パックをボードの端に寄せて配置して、互いのパックを打ち合うこともできます。

 

競技ルール

 

ゲーム開始時に、双方が中央の円に手球を打ち込んで、中央に近いプレイヤーが先攻になるか、コイントスで順番を決めます。ゲーム中は、両チームが順番にパックを打って、相手のパックをすべてポケットに打ち込むことが目的です。

手球は、自分側のコーナーにある丸い円の外側に触れる位置から打ちます。

相手のパックをポケットに入れることができれば手番は継続して、打ち続けることができます。自分の手球をポケットに入れてしまった場合には、相手に手番が交代します。

どちらかのプレイヤーが相手のパックをすべてポケットに入れるとゲームは終了します。

2人用ゲームでは、向かい合って、それぞれの側に6個のパックを置きます。打つときは、手球を円に置いて、相手のパックに当てることで、先に相手のすべてのパックをポケットに打ち込んだ方が勝者です。

4人用ゲームでは、2人がチームを組んで、先に相手チームのパックをすべてポケットに打ち込むか、最もパックを入れているチームが勝者です。

 

ウィキペディア(中国語)の記事を翻訳

https://zh.wikipedia.org/zh-tw/康樂球

 

◎康樂球/康樂棋を紹介する動画

https://youtu.be/-br3aq39_0M?si=6TpRBk1zMUvUgaCV

 


ラトビアのノヴス

 

このゲームが最初にプレイされたのは北欧のラトビアとエストニアで、1925年から1927年頃と言われています。イギリスの港を訪れていた船員たちが、地元のパブで同じようなゲームをプレイしています。

初期の台はイギリスから持ち帰った設計図から製造されました。当初、ノヴスは港町のヴェンツピルス、リエパーヤ、タリンで遊ばれていました。国によっては、エストニア語で「コローナ(王冠という意)」と呼ばれることもあります。

第二次世界大戦中はしばらく中断していましたが、戦後すぐに再興され、現在では、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ロシア、イギリス、グルジア、ドイツ、イスラエルで遊ばれています。フィンランドでもコローナはプレイされていると聞いています。

北米では毎年数回、ノヴス・オープン選手権が開催されています。ノヴス・センターはニューヨーク、ロサンゼルス、トロントにあります。

 

Novuss World 2015年3月7日の記事を翻訳

https://novussusa.com/history/

 

◎ノヴスの解説動画

Novuss – sport for everyone!(ノヴス  誰もが楽しめるスポーツ!)

https://youtu.be/B2GLos2gae4?si=oNN7d3_QaIOCw1HF

 

 


 

南極基地のキャロム

 

南極観測船で昭和基地に持ち込まれ遊ばれていたのはハナヤマのキャロムで、基地内で独自のルールで遊ばれていたため「南極キャロム」と呼ばれています。

 カラフルなデザインで、遊べることが限られていた船上や基地では、隊員たちの心を癒す存在だったのでしょう。

 

類似する商品に、エポック社のアメリカンスナップがありますが、こちらもハナヤマのキャロム同様に廃番となっているため、新品を購入することは難しくなっています。

 

(ハナヤマ製・キャロムDX)


 

 

 

1956年から1962年まで、初代南極観測船を務めた「宗谷」は、

現在では、東京都品川区東八潮にある船の科学館で、無料で

公開展示されています。

 

年代物の数台のキャロムが、観測隊員食堂に置かれています。